暮らし

高齢の母にプライドを傷つけずに車の運転をやめさせることができた方法

そろそろ実家の両親が車の運転をやめてくれたらいいんだけど・・・。

高齢者ドライバーの交通事故のニュースを聞くたびに、高齢になった実家の両親が車を運転していることに不安を感じているという方も多いのではないでしょうか?

親に免許を返納してもらうにはどうすればいいだろう?とか、
親に運転をやめるように言うけれどなかなか聞いてくれないなど、
高齢の親を持つ子ども世代にとっては、とても心配なことですよね。

私も一人暮らしの高齢の母が車を運転していることが、ずっと気にかかっていました。

私が実家に帰ったときは必ず免許を返納することを話題にしていたので、
「帰ってこなくていい( `ー´)ノ」と、私が訪ねていくことを母から断られたこともあるんですよ。

そんな母が最近になって運転免許証を返納したんです!

車の運転をやめるのを嫌がっていた母なのに、
免許を返して長年乗ってきた軽自動車も処分したと、いきなり電話で知らされた私はビックリ!

と同時に、母の安全を脅かすものが一つ減ったことで心がホッとしたんですよ。

ここでは、母が免許を返納するきっかけになったことや、母に運転するのをやめさせることができるまでの私の体験談を書きますね。

私と同じように、ご両親に車の運転をやめてほしくて悩んでいる方にとって少しでも参考になればと思います。

高齢の母が車の運転をやめることを決めたきっかけ

車のキー
私の母が住むのは地方にある田舎町。その町の多くの家庭には、大人一人に1台の車があります。

というのは、バスが1時間に1本程度通る以外に利用できる公共交通機関がない町なので、車がないと毎日の通勤や買い物・通院などに困るからなんですね。

「車がないとちょっとしたときに困るからね」
と、母もよく言ってました。

高齢になってきた母に運転をやめるように勧めるようになって6~7年。

私が実家に帰るたびに免許返納の話が出るので、
「もう帰ってきてもらわなくていい( `ー´)ノ」と母を怒らせてしまったことも・・・。

母は自営業の父と一緒にずっと働いてきて車の運転は毎日していたこともあって、まだまだやれるという思いがあったようでした。

そうは言っても、高齢者ドライバーの運転ミスが原因になった事故のニュースが増えてきている中、どうにかして高齢の母に車の運転をやめてもらえないかと悩む日々。

母娘関係もだんだんと険悪な感じになっていきました。

母は1~2年前からはほとんど運転はしないものの、つい先日まで免許証を返納するまではしていなかったんですね。

最終的に母が免許証を返納して運転をやめると決めたのは、自動車保険の更新がきっかけになりました。

一人暮らしをしながら、子どもたちに迷惑をかけないように、亡くなった父に心配をかけないようにと口癖のように言っていた母なので、

ほとんど乗っていない車の保険料を払うよりも、そのお金を他のことに使った方がいい!

だったら、使わない軽自動車を処分しても免許証を返してもいいんじゃない!

と考えたようです。

母は自分で考えて納得して免許証を返納したからか、車を処分することはすぐに決心できたそうです。

高齢の母にプライドを傷つけずに車の運転をやめさせるまでにしたこと

白い花の咲く道
高齢の母に車の運転をやめてほしいと言うようになって6~7年。
母が免許を返して運転をやめるまで、私や兄がどのように母と向き合ってきたのかをこれからお話ししますね。

親子で何度も話していつも気にかけてると伝える

私も兄も実家からは遠く離れて住んでいるので、母に無事に暮らしているかいつも気にかかっています。

はじめは、テレビのニュースで高齢者の自動車事故を目にするたびに母に電話して「気をつけてよ」と話していました。

大きな事故のニュースを聞いた時には、強い口調で運転をやめるように言ってしまったことも・・・。

それが続くと、だんだん口うるさく小言を言われているように母は感じたみたいです。

命令されているような、あれこれ指示されているような雰囲気を、電話の私の口調から感じ取ったのでしょうね。

すぐにでも運転をやめてほしいと思うあまり、長年仕事で車を運転してきた母のプライドを、私の言葉が傷つけてしまっていたのでした。

母との関係がしばらくの間こじれてしまったけど、高齢者の運転による事故が増えている中、できるだけ早く運転をやめてほしいと思う私の気持ちは変わりませんでした。

車を運転するということには、大きな責任がありますから。

ただ、運転をやめてほしいという気持ちの伝え方には気をつけました。

母の乗っていた車は父が元気だったころから使っていた軽自動車なので、
「もし事故にあって母さんがけがをしたり車がへこんだりしたら、父さんが悲しむんじゃないかな」と言いながら、母に父との思い出話をいろいろ聞いたり。

また、「都会で大学に通っている息子(母にとっては孫)もおばあちゃんが事故にあったりけがしたりしないか気にかけているよ」と話したり。

とにかくずっと無事故で運転してきた母の自尊心を傷つけないように、亡くなった父を含め家族みんなが母を気にかけているよと根気強く伝えるようにしました。

実家に帰る回数を増やして一緒に用事を済ませる

高齢になるにつれて若い時のようには体が動かなくなっているのは母もわかっていて、だんだんと車には乗らなくなっていきました。

でも、そうすると買い物や通院など日常生活で困ることも出てくるんですよね。

それで、他県に住んでるので毎週というわけにはいかないれど、2~3週間に一度行くようにして、車がないと困るような買い物や用事を一緒にするようにしました。

母と一緒に週末を過ごしながらたくさん話すうちに、母にとっては車を運転することが生きがいのようにもなっていることがわかりました。

母の年代の人は、だんだんと車社会になっていった時代を生きてきたんですものね。

自営業で毎日車に乗っていた母にとっては、車が運転できることが大きなプライドにもなっていたんです。

また、私が母の安全な暮らしと無事をいつも考えていることも、母に少しずつ伝わっていったように思います。

私の住む町で一緒に住むことを提案

遠く離れた町で一人暮らしを続けるのは心配だから、私の住む町で一緒に住むことを提案したこともあるんですよ。

あっさりと断られましたけどね。

母の年代では、嫁にやった娘はよその家の人間なので迷惑をかけるわけにはいかないと思っているようでした。

なので、車の運転をやめると買い物や通院などで困る時には、タクシー代は私と兄で負担するからタクシーを利用してねと伝えています。

その他にも、母の近所に住んでいる叔父が買い物に行くときには、何か買ってく物はないかとか、一緒に行かないかと母を気にかけてくれるのでいつも助けられています。

車の運転をやめることで起こる生活の不便さを、少しでも家族で埋めていけるといいなと思います。

さいごに


高齢者の運転ミスから起こる事故や逆走する車のことなど、数年前にはあまり聞かなかったニュースが最近ではよく聞くようにもなっています。

高齢の親を持つ子ども世代にとって、自分の親がいつまで運転をするのかはものすごく気になりますよね。

我が家の場合も、母に運転をやめるように勧めてすぐに聞き入れてくれたわけではありません。

何度も何度も運転をやめてほしいこと、車と共にある思い出を家族みんなで大切にしていきたいことなどを、繰り返しくり返し話しました。

実家のご両親がなかなか運転をやめてくれない時はすごく心配になると思います。

でも、あきらめないで家族みんなでご両親の安全を願っているんだよ、と言い続けることが大切ですね。